ふたば便り6月号「ゴーヤのちから」
- 2015.06.02 Tuesday
- 18:32
朝晩はまだ少し肌寒いですが、日中の気温は真夏のような暑さです。今年は6月から猛暑日になると予想されていますので、夏の暑さを受け入れられるよう身体を整えていきたいです!
これから暑くなると無性にゴーヤが食べたくなり、夏はほぼ毎日のようにゴーヤ料理を食べています。東洋医学ではゴーヤのもつような「苦み」は「心」に作用するとされています。この「心」とは全身に血液を送り出すいわゆる心臓のもつ機能と、精神・意識・思考などを司るものと2つの意味をもちます。
汗を沢山かく夏に起こりやすい動悸・気持ちが落ち着かない・不眠・夢をよく見るなどの症状をこの「苦み」が和らげてくれます。更にこの苦み成分は胃液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、肝機能を高め、血糖値を下げるなどの効果も期待できます。また熱に強いビタミンCを多く含んでいるので日焼け対策にも効果があります♫ 最近ではアメリカのガン研究センターが発表したゴーヤの研究内容が注目され、それは「ゴーヤがガン細胞の98%を強制終了させる」というものです。ゴーヤの抽出成分には乳ガン細胞の増殖を抑制する働きがあると確認されたことを踏まえ、その後も研究を重ねていたところ、ゴーヤには膵臓ガン細胞に対して、そのエネルギーの源となるグルコース代謝能力を抑制し、結果として膵臓ガン細胞を死に至らしめる働きがあることが発見されました。治療が困難である膵臓ガンに特に有効に作用することもわかってきたそうです。グルコースの代謝能力を抑制するということは、ガン細胞が生きるために必要な糖分を奪い飢え死にさせることになるのです。この他にもNK細胞を活性化させるなど沢山のゴーヤの効能が研究され、報告されています。
美味しくて免疫力を高め、さらにガン細胞を死滅させるゴーヤ。わたしたちもその効果に期待し、今後の研究報告に注目していきたいと思います。
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