ふたば便り6月号「第33回日本自律神経病研究会」

  • 2017.06.01 Thursday
  • 08:44
 
5月21日(日)に「第33回日本自律神経病研究会」が東京で開催されました。 昨年12月6日に治療院に一本の電話が入り、安保徹先生の突然の訃報を知らされました。11月に開催された第32回の研究会ではいつものようにお元気で、症例発表をした谷口先生に”愛の渇”を入れたり、懇親会では沢山お酒を呑まれ、とても楽しそうだったお姿が印象的でした。 今回は、安保先生が亡くなられてから初めての研究会です。いつも一番前に座られ、皆に厳しく温かい意見を言って下さる安保先生がおられないのが不思議な感じで、いつもの口調でお話が始まりそうな気がしました。今回の研究会は安保先生を偲んで黙祷から始まりました。そして、安保先生と親交のあった方々からは思い出のエピソードが語られました。安保先生と高校からの同級生という先生のお話は私たちの知らない時代の安保先生なのですが、なぜか今の安保先生の姿と照らし合わせても違和感が全くありませんでした。成績優秀だった安保先生は高校生の頃から有名人だったそうです。お話を聞く限りかなりの”変わり者”だったようで、免疫学者・安保徹先生はこの頃からすでに出来上がっていたのかもしれませんね!エピソードを語るアンカーは谷口先生です。仙台で一緒にお酒を呑んだ時のお話など、楽しく面白いお話で会場も盛り上がっていました。安保先生のイメージはお酒を沢山呑み、リラックスされると靴下を脱いで、お刺身も煮物もなんでも手づかみで食べて大笑いされている姿です。そんな安保先生を見ることはもう出来なくなってしまいましたが、安保先生が残して下さった自律神経と免疫の理論などをしっかり受け継いで、更に発展していける会になることを願っています。そして、私たちも安保徹先生の教えを患者様の治療にしっかり繋げていける医療を目指して参ります。安保先生、本当に有難うございました。

ふたば便り5月号「五月病と鍼灸治療」

  • 2017.05.01 Monday
  • 00:03
 皆様のお力添えを頂き、当院は5月17日で11周年を迎えます。12年目もより良い医療を目指して邁進して参ります。どうぞご指導の程、宜しくお願い申し上げます。 この時期になるとニュースや雑誌などで「五月病」というキーワードをよく目にします。五月病とは日本においては、新年度の4月には入学や就職、異動、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称があります。医学的な診断名としては、「適応障害」あるいは「うつ病」と診断されます。(ウィキペディアより) 不安感・無気力・不眠・めまい・動悸・胃痛などさまざまな症状が現れる「五月病」ですが、この季節だけみられる症状ということではなく、新生活がスタートするこの時期が特に多くなることから五月病と言われています。主な原因は自律神経の乱れによるものです。新しい職場や新しい生活のスタートは、わくわく楽しみでもありますが慣れるまではとても緊張しますよね。夢中で頑張っている時は気がつかなくても、自律神経の交感神経も過度に緊張している状態です。そんな生活から1ヶ月ほど経つと、待ちに待ったゴールデンウィークがやってきます♪「ようやくゆっくり休める〜、遊びに行ける〜」とホッとした途端に緊張の糸が切れ、それまで過度に働いていた交感神経から一気に副交感神経に傾きます。急激な自律神経の変化に身体がついていかず、そしてそれまでの疲れがドッ押し寄せてきて「やる気が起きない」「眠れない」などの症状が起こります。東洋医学では、このような状態を「陰(血)・陽(気)のバランスの乱れ」と考えます。身体を巡るエネルギーである「気」は「肝」が正常に働いているとスムーズに流れます。肝は精神作用とも関係しており、ストレスなどが続くと働きが低下してしまいます。無気力やイライラ、不眠などの症状が起こる気の停滞を「肝鬱気滞(かんうつきたい)」といい、気の停滞から血液や水分の流れも滞り体内の陰陽バランスが乱れていきます。 五月病の鍼灸治療は、気血がスムーズに流れるように自律神経のバランスを整える優しい刺激の治療を行います。「ちょっと元気がでないなぁ」「身体が思うように動かない」など身体からのサインを感じたら、是非ご相談下さいね!ご家庭では、お風呂にゆっくり浸かり身体を温めたり、小汗をかく程度の運動もおすすめですよ。 そして、あまり頑張りすぎず「無理せず楽せず」の精神を忘れないように!

ふたば便り4月号「女性疾患と女性鍼灸師」

  • 2017.04.01 Saturday
  • 00:01
 桜今年は桜の開花が例年より遅れるとの予報です。満開の桜はもちろん綺麗ですが、桜の散る様子も風情があり、葉桜にも生命力を感じます。 当院にご来院される患者さまは、腰痛・肩こり・膝痛・スマホ首など痛みの症状の方から、耳鳴り・めまい・うつ・パーキンソン・がんなど様々な症状の方がおられます。患者様は7:3の割合で圧倒的に女性の方が多いです。ご来院された時の主訴が肩こりなどの症状でも、何回か受診され詳しくお話を聞かせて頂くうちに、実は女性特有の症状があり病院に通院しているということがわかり、そちらの症状も鍼灸治療で診させて頂くこともあります。もちろん、女性疾患が主訴でご来院される方もいらっしゃいますが、「こんな症状も診てもらえるの?」とご存知でないことや、又「恥ずかしくて言えなかった」という方もおられます。女性疾患は、生理痛・月経不順・月経前症候群(PMS)や更年期障害・不妊症・つわり・逆子・安産・乳腺炎の他にも女性に多い膀胱炎や出産後の痔なども診させて頂いています。妊娠中は薬を服用することが出来ませんが、つわりや便秘・浮腫・不眠など妊婦さんの訴えられる症状は沢山あります。気をつけていても風邪をひいてしまうこともあります。薬に頼れない妊娠中の体調管理に鍼灸治療はとてもおすすめです!身体を整えるのはもちろんですが、女性はやはり美容も気になるところですよね♪ 顔のリフトアップや浮腫・くすみなどに効果的な顔の美容鍼、そしてバストアップを目的とする美容鍼などもオプションで受けて頂けます。(治療費+¥500〜) 当院は男性鍼灸師(院長)と女性鍼灸師が常勤しています。女性の患者さまが多い当院では「恥ずかしいから」「女性疾患なので女性に相談したい」などの理由で女性鍼灸師を希望される方もおられます。反対に男性特有の症状は男性の先生に診てもらいたいという方もいらっしゃいます。「鍼灸を受けてみたいけど男性の先生は恥ずかしい」「バストアップは女性の先生がいいなぁ」など思っていらっしゃる方はぜひ女性鍼灸師にご相談下さいね!(ご予約の際「女性鍼灸師希望」と受付までお申し付け下さい)東京女子医大では日本で初めての診療部門「性差医療部」があります。男女それぞれが持つ症状に対応出来る性差医療は、今後ますます求められると考えています。それは鍼灸治療でも同じ、又は更に求められるようになると思います。男性と女性の鍼灸師が常勤している当院では、患者様の性差を考慮し、男女それぞれのニーズに十分応えられる医療を目指して参ります。

ふたば便り3月号「菊芋のお話」

  • 2017.03.01 Wednesday
  • 00:01
この冬は寒さが厳しかったので、日中少しでも暖かい日があるとホッと身体がほぐれますね♪undefined太陽の有り難みをひしひしと感じる3月です。 ところで皆様は「菊芋(きくいも)」をご存知ですか?今から2年程前「日本自律神経病研究会(旧:日本自律神経免疫治療研究会)」で会員の先生が「免疫力を上げる食事」の中で菊芋を紹介されていました。そして家庭でも簡単に栽培ができるということで、種芋を頂いた事が切っ掛けで菊芋という食材を知りました。菊芋はキク科ヒマワリ属の植物で、名前の通り菊に似た黄色い花を咲かせます菊同じ芋でもジャガイモなどはでんぷんが主原料で、食べると体内で消化され糖分となり血糖値を上げます。 ところがこの菊芋はほとんどでんぷんを含まず、イヌリンという成分が主になります。これは果糖の一種ですが栄養成分表示では糖質ではなく食物繊維に属します。イヌリンは人間の持っているアミラーゼなどの消化酵素では分解できないので食べても血糖値が上がることはありません。又、体内で水に溶けるとゲル化するため、胃から腸への食べ物の移動が緩やかになります。イヌリンが主成分の菊芋と一緒なら糖質を含むものを食べても、吸収速度がゆっくりになるので血糖値の上昇を抑えてくれるという優れものなのです!こういう働きから「天然のインスリン」と言われています。血糖値以外にもイヌリンはカルシウムの吸収促進、腸内細菌の活動促進、免疫細胞であるマクロファージやNK細胞を活性化する働きがあるため免疫力を上げる食材としても注目されています。 毎週火曜日の「たにぐち兄弟治療院マルシェ」にも菊芋が入荷していますが、残念ながら収穫期はそろそろ終わりのようです。でも、雪の多い地方では4月くらいまで収穫されるそうですので、もしスーパーなどで見かけたら是非購入してみて下さいね! これから暖かくなると栽培の時期になります。4月〜5月くらいに種芋を植えると2〜3週間ほどで芽がでます。8月には1メートルにも成長し、9月〜10月には2メートル程の高さになり黄色い花を咲かせます。そして12月くらいから収穫時期になります。 因みに、当院長は研究会で頂いた種芋をプランターで栽培し沢山収穫が出来たそうで、しばらく菊芋三昧だったそうです♫ 「ゴボウのような風味」とよく表現されているだけあって、ゴボウも同じキク科の植物です。生で食べるとシャキシャキとした食感と、ほんのり甘い風味が楽しめます。火の通りも早いので、サッと炒めてきんぴらに、油で素揚げにしたり、甘辛く煮ても美味しいですよ。西洋ではポタージュにするのが一般的だそうです。 あまり知られていない食材ですが、身体への作用だけでなく調理方法も沢山ありとっても美味しいお野菜なのです!ただし、水溶性食物繊維が豊富なので食べ過ぎるとお腹が張ることがありますのでご注意下さいね。 今年の春は家で菊芋を栽培して、冬の楽しみにしようと思っています。皆様も是非、菊芋栽培を楽しんでみられませんか? 菊芋の花ここに本文を記入してください。

ふたば便り2月号「ノロウイルスと鍼灸」

  • 2017.02.01 Wednesday
  • 00:01
裏内庭 今年は雪が多く、寒さ厳しい冬です。そろそろ暖かい季節が待ち遠しくなりますね♪ 寒い時期になると流行するノロウイルスによる食中毒!真っ先に思い浮かべるのは「生ガキ」からの感染です。カキをはじめ二枚貝はプランクトンをエサにしていますが、このプランクトンにウイルスが含まれていることがあります。それを中に溜め込んだ貝を食べることで感染しますが、アサリやシジミなどは生食することはほとんどありません。冬に美味しくなるカキは生で食べる機会が多いためノロウイルス=カキというイメージがついているようです。でも、加熱が不十分だったら生食でなくても感染することがあります。先日聞いて驚いたのが、パスタのボンゴレを食べてノロウイルスになったという話です。二枚貝を調理していて、貝がパカッと開いたら火が通ったと思ってしまいますが開いてからさらに加熱しないとウイルスは死滅しないのです。中がトロ〜リ半生のカキフライは美味しいですがこれも危険ですよ!でもノロウイルスは意外にも食べ物からより、感染者の吐物や便から飛び散ったものが手などに触れ、そこから口に入り二次感染をおこす方が多いそうです。また以前大阪のホテルで起こったノロウイルスの集団感染は、きちんと処理されずに残っていた吐物が絨毯で乾燥しそこから飛沫で広がったそうです。強い感染力を持つノロウイルスにかからないためには、生ものは避けてしっかり火を通すこと、調理前に手洗いでウイルスを落とす(手洗いでは死滅しません)、調理器具は次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)で消毒をすることです。また免疫力が高い人は感染しにくく、かかっても軽症ですむことが多いので定期的な鍼灸治療で体調を整えて、免疫力を高めることもおす すめです! 気をつけていてもノロウイルスにかかってしまった時は、食中毒の特効穴「裏内庭」のお灸が効果的です!出来ればモグサを直接ツボに置く透熱灸が良いのですが、ご家庭では間接灸の方が使いやすいと思います。食中毒の時は不思議と熱さを感じにくいのですが、「熱い!!」と感じるまで何壮もお灸を重ねて下さい。下痢・嘔吐などの胃腸症状にはとても良く効きますよ!

ふたば便り1月号「風邪の養生」

  • 2017.01.05 Thursday
  • 07:24
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞご指導の程、宜しくお願い申し上げます。 皆様、年末年始はどのようにお過ごしでしたか?ゆっくり休養が取れたという方は身も心もリフレッシュできたと思いますが、何かと忙しくされていた方はドッと疲れが出ているのではないでしょうか…?外の気温も低いうえに、疲れで免疫力が下がるこの時期は気をつけていても風邪をひきやすくなります。東洋医学では、季節や天候の変化などから起こる病気の原因を風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪・湿邪・燥邪・火邪の6つに分類します(六淫(りくいん))。この季節に起こる風邪は「風邪(ふうじゃ)」と「寒邪(かんじゃ)」が原因となるものがほとんどで、悪寒は強いが発熱はそれほど重くなく・無汗・頭痛などの症状が特徴です(葛根湯の証)。 「風邪の時はお風呂に入っても良いですか?」と聞かれることがありますが、このような症状の時はお風呂で温まって汗をかくことで快復しますので、入られることをオススメします(※あまりにも熱が高かったり、体力のない方はお風呂に入らずゆっくり休んで下さいね)。また、当院で行っている温熱免疫療法も風邪にはとても効果的です!私も経験をしたのですが、熱が上がり出す前に温熱療法で体温を上げ、汗をかき、その後葛根湯を服用して3〜4回分の着替えとバスタオル、そして水分を用意し朝まで汗をかいては着替え、水分補給をしながら風邪と闘います。すると、朝にはすっかり治っているのです♪また、鍼灸治療も風邪にとても有効です!風邪の時にはご予約をキャンセルされず、是非ご来院下さいね。 それから「風邪の時は体力をつけないと治らないから、栄養のあるものを食べないと!」と無理矢理食べようとされる方もいらっしゃいますが、実は逆効果になることもあります。風邪の時は胃腸の機能が低下しているため、無理に食べ物を摂ると消化吸収に大きなエネルギーを使い、風邪と闘う力が低下してしまいます。そして栄養のあるものは胃に負担がかかるものが多いのです。高熱が出ていても食欲があります!という方が時々おられますが、そのような方は消化の良い温かいものを少しずつ食べて下さいね♪反対に食欲がなければ無理には食べず養生して下さいね。くれぐれも水分補給を忘れずに!

ふたば便り12月号「冬の養生」

  • 2016.12.01 Thursday
  • 13:32
12月にもなると気温もずいぶん下がり朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。 今年は例年よりも寒くなると予想されていますが、どうなるでしょうか? 東洋医学の五行説で冬は「腎」の季節です。腎は発育・成長・生殖・ホルモン分泌などの機能を持ち生命を維持するエネルギーを蓄えています。その働きは、体内の水分調節や呼吸、骨や歯、脳や髪の生育、耳などに関係しています。腎は寒さに弱い臓腑のため、寒い時期にきちんと養生をしないとその機能は低下し、様々な症状を引き起こします。11月に気温が急に下がった時期から、当院でもぎっくり腰、耳鳴りの患者さまが急に多くなりました。 陰気が盛んになり、万物が静かに沈み消極的になるこの時期は夏に消耗した精や気を回復させ、エネルギーを補充することが大切です。いつもより早く就寝して、ゆったりと過ごし、身体をよく温めて腎をいたわるのが冬の養生法です。お風呂にしっかりと浸かり、湯たんぽやカイロを使って身体を冷やさないように気をつけて下さいね。そして食事では黒い食べ物がオススメです!黒豆・黒ごま・ひじき・黒キクラゲ・昆布などの黒い食材は腎を補う性質があります。冬の食生活に是非取り入れてみて下さいね♪また、黒い食材は血を補う作用もあるので、抜け毛や白髪など髪のお悩みにも効果がありますよ。腎をきちんといたわって、春に備えてエネルギーを沢山蓄えて下さいね!

ふたば便り11月号「無農薬は危険?!」

  • 2016.11.01 Tuesday
  • 20:45
 つい最近まで暑かったのが嘘のように、すっかり秋らしい気候になりました。本格的に寒くなる前のこの時期は、一年で1番ウキウキします!今年の紅葉はきれいに観られるかなぁ♫美味しいものをいろいろ食べたいなぁ♪ 秋は果物も美味しい季節ですが、私は普段からほとんど果物を食べることがありません。もともと特定の果物を食べると、口の周りが痒くなることがあったのですが、年々その種類が増えてきて果物を買うことから遠ざかっていました。ところが、いつもお世話になっている自然栽培の野菜を置かれているお店に伺うと「丹波の無農薬リンゴ」がありました。お店の方はこのリンゴを作っている農家さんを最近知って仕入れられたそうですが「食べてみてビックリしました。」とおっしゃるのです。私はリンゴを食べると、それ程きつくはありませんがアレルギー症状が出ます。食べると喉に不快感が出るのですが、”ビックリするリンゴ”も気になります。「食べてみて無理だったらお料理に使おう」と思い買って帰り、恐る恐る食べてみました。一口目は何ともありません。二口、三口と食べ進んでいってもいつもの不快は感じません。それどころか、とっても美味しいのです!結局丸1個食べたのですが、違和感など全く出ませんでした。こんなリンゴがあるなんて!とお店の方とは別の意味でビックリしてしまいました。 「もしかすると無農薬の果物はアレルギー物質が少ないのかなぁ?」と疑問に思いいろいろ調べてみました。すると、国産で有機栽培のバナナを作っている会社のホームページがあり、その中に書かれていたのは、無農薬で作られた良いバナナはアレルギーのリスクが少ないというものでした。「やはり、農薬とアレルギーは関係しているのかも」と調べ進めていくと、今度は「農薬を使って栽培したリンゴよりも無農薬リンゴのほうがアレルゲンを増大させる」という真逆の記事でした。これは近畿大学農学部の教授が2006年くらいに発表をした研究結果なのですが、この結果を受けて「無農薬作物は危険だ!」と一部で言われていました。そして、今でも無農薬=危険だと考える人がいるようです。 植物には病原菌や害虫から身を守るため、免疫のような防御物質を作る力があります。その物質は「生体防御タンパク質」と呼ばれるものです。人が野菜や果物と一緒にこの物質を摂取すると、まれにアレルギー症状を引き起こす事があるそうです。この物質を出すのは植物が生きている証で、農薬が開発されるはるか昔から植物が備え持ってきた機能です。だから生きている無農薬リンゴにはこの機能が備わっているのですが、研究内容とは違ったとらえ方から「アレルギー物質を出す無農薬作物は危険だ」と言われるようになったそうです。だからと言って、農薬=安全とはとても思えませんよね。現代は農薬も含め化学物質だらけです。実は食物アレルギーと思っていたら、化学物質に反応していたという事もあり、例えば「お米アレルギーだったのに、無農薬米は食べられた」などの事例は沢山報告されているようですが、「非科学的」という理由から無視されているようです。 私自身が体験をして、調べてみたことでとても勉強になり、そして食べられる物が一つ増えたことが本当に嬉しいです♪食物アレルギーと思っているものが、実は化学物質に反応していたという方は本当に多いのかもしれませんね…。私の場合はトマトやきゅうりにも反応をしていましたが、不快感が出るときと出ないときがありました。この夏はスーパーなどで野菜を買うことが全くなかったのですが、実はトマトもきゅうりも食べても平気でした。体調の問題なのかと思っていましたが、もしかすると農薬に反応していたのかも…と今は思っています。 ただし、素材そのものにアレルギーがある方は無農薬でも反応がでますので、どうぞご注意下さい!

ふたば便り10月号「赤ちゃんの胎脂」

  • 2016.10.06 Thursday
  • 13:39
 10月に入ると少し暑さも治まりつつありますが、今年の夏は本当に暑くて長かったですね!夏が終わる時期になると、なぜか逆子の妊婦さんのご来院が増えます。逆子の原因は明確にはわかっていないと言われています。ストレスなどが原因になる事もありますが、この時期に逆子治療に来院される方は、夏の間思いっきり身体を冷やしていたという方がほとんどです。体温が高い上に気温も高いので、冷たい飲み物や食べ物、時には氷をかじり、ミニスカートに素足…とビックリしてしまう生活なのですが、本当に多いのです!このような生活をされている方にいつもさせて頂くお話があります。 随分前になりますが、当院はある助産師さんと連携をとり、お互いの患者さまが行き来できるような関係を築いていました。大ベテランの助産師さんはとても厳しい方で、妊婦さんが泣いてしまうほどきつく叱ることもありました。その助産師さんから聞いたお話なのですが、“黄色い背脂”をたっぷりまとった赤ちゃんを取りあげる事がたびたびあり、こういう赤ちゃんが産まれると助産師さんはお母さんを叱りつけるそうです。「あんたが身体を冷やしてたから、この子はお腹の中で寒い思いをしてたんやで!」と。 この“背脂”の正体はおそらく胎脂だと思うのですが、お腹の中では皆この脂をまとい、自分の身体を守っています。やがて週数がたち臨月になり、そして出産の頃には胎脂をほとんど落として産まれてくるそうです。少し早く産まれてきた赤ちゃんは多めの胎脂を着けていることもあります。 昔は産まれてすぐに沐浴で胎脂などをきれいに落としていましたが、現在はドライテクニックという方法で軽く汚れを拭いて数日後に沐浴を行う所も増えています。胎脂を残すことで赤ちゃんの保温を保ち、細菌などから身体を守ってくれるなどのメリットがあるそうです。胎脂は赤ちゃんを守る大切なものですが、過剰に身に着けているのはやはりお母さんの身体が冷えて、羊水が冷えている良くない状態ですよね。 私たちはよく患者さまに「冷やさないように気をつけて下さい」とお伝えしますが、意外にも産婦人科ではこのようなアドバイスはほとんどないそうです。そして母親からも「妊娠中は冷やさないように」と教えられることもなければ、冷やしてはいけないという知識がなくても仕方がないのかもしれません…。 だから当院に来られた妊婦さんには「身体を冷やさないように!」「いっぱい温めて下さい」と何度もお伝えし、そして背脂をまとった赤ちゃんのお話をします。この話を聞いた方は、今までどんなに冷やしていた方でも必ず生活を改めて下さいます。厳しく、でも温かく叱ってくれる助産師さんはもう他界されましたが、このお話を私たちが受け継いで多くの方に伝える事で背脂をまとって寒い思いをする赤ちゃんが少しでも減ることを願います! 当院では逆子はもちろんですが、不妊症、つわり、安産、産後の腰痛とサポートさせて頂いています。お困りの方がおられましたら是非ご相談下さいね。

ふたば便り9月号「フッ素樹脂加工(テフロン加工)」

  • 2016.09.01 Thursday
  • 09:02
今年の夏は例年より長いようで、9月に入っても厳しい残暑が続いています。引き続き熱中症にご注意下さいね! 皆さんはフライパンや鍋など、どのような物を使われていますか?油をひかなくても焦げ付かず、使いやすいのでフッ素樹脂加工のフライパンや鍋はやはり人気のようです。私も昔からこのような物を使っていましたが、2年半前に全て買い換えました。切っ掛けはセキセイインコを家族に迎えたことでした。初めてのセキセイインコとの生活だったので、当時はわからないことをいろいろ調べていました。その時にある方のブログを目にしたのですが「突然セキセイインコ20羽が亡くなった」という事が書かれていました。原因はなんとたこ焼きパーティで使用したホットプレートだったのです! このブログ以外にも、フライパンやオーブンの使用でインコが亡くなる事故があることを知り、急いで調理器具を買い換えました。このフッ素樹脂加工はフライパンや鍋、アルミホイルにクッキングシートなど様々なものに使用されています。一番のメリットは焦げ付かないことです。 とても便利なものですが、使い方を間違うと有害物質が発生し、上記のインコちゃんの事故もそうですが人間にとってもそれは危険な物質になります。焦げ付き防止にコーティングされているものはパーフルオロオクタン酸(PFOA)という化学物質ですが、350℃以上になると発がん性のあるガスが発生します。「普通の調理だったらそんなに高温にならないのでは?」と思いますが(私も思っていました)実は空焚き3〜5分で400℃に達するそうです!フライパンに食材を乗せても空間の部分や、ホイル包みをフライパンの上で作るときなど気をつけていないと部分的に危険な温度まで上昇することがあります。この時に発生する有害物質を人が吸い込むと「ポリマヒューム熱」と言われる喉の痛み・息切れ・咳・頭痛・発熱などインフルエンザに似た症状を起こします。ここまで重症の症状は少ないのかもしれませんが、「料理を始めると赤ちゃんが泣きだす」「犬や猫が騒ぐ」などといった話を聞くと感受性の強い赤ちゃん達は不快を感じているのかも…と考えてしまいます。 とても便利なフッ素樹脂加工の調理器具ですが、温度に気をつけて喚起をしながら危険のないようにご使用下さいね!そして、鳥を飼われている方は絶対に禁止ですよ☆

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